銀座の歯科医院(インプラント・無痛睡眠治療・審美歯科・歯科口腔外科) 医療法人社団 英医会 ティーズ銀座デンタルクリニック Teez Ginza Dental Clinic

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ティーズ銀座デンタルクリニック 院長の田中英生です。

今日は軟らかい骨に対するインプラント治療についてお話します。

骨の細胞にも寿命があり、古くなった骨細胞は破骨細胞によって吸収され、新たな骨細胞を作る骨芽細胞が産生されることにより代謝を繰り返します。
健康な歯があってキチンと噛みあっている場合、噛むという力(咬合力)は歯を介して骨に負荷が掛かります。この負荷が骨の代謝には重要であり、噛む力が加わらない部分の骨は徐々に代謝が低下していきます。

骨にはフレームとなる皮質と、血管などを含む内部の髄質とに分かれますが、インプラントにとっては両方の骨が重要な役割を果たします。


まず、皮質骨はインプラント埋入手術における初期固定性で重要な役割を果たします。
骨に埋め込んだネジが数か月かけて骨と生物学的な結合(骨癒合)を果たすまで、インプラントが微動だに動かないように安定させる役割がります。
髄質は豊富な骨芽細胞を供給することにより、インプラントのネジと骨が生物学的に結合する役割を担っています。

皮質骨にどれだけ強い力でインプラントを埋入したとしても、それは機械的にネジを締めつけているだけで、骨との生物学的な結合には至っていません。
最終的に髄質の部分がインプラントと細胞レベルで結合することで、インプラントは体の一部となるのです。

歯を失ってから数か月であれば、髄質はそれほど極端な減少はしていませんが、数年以上経過した場合には髄質がスカスカになっているケースも少なくありません。
場合によっては、皮質はかなり硬いのに内部の髄質は全くの空洞のようになっている場合もあります。

この場合、インプラントが生物学的な結合(オッセオインテグレーション)を獲得するのは困難となり、インプラント治療の失敗の原因となってしまいます。
髄質がスカスカの場合でも、現在ではそれに対応する様々なテクニックや製品があり、成功率は飛躍的に向上してきています。

骨内部の骨質は術前のCTで正確に数値化することができますので、それによって術式や使用するインプラントを決定することができます。
インプラント治療の成功の可否は、術前の診断にかかっています。